徒然草はいつ刈るの?

呟きなぞ色々

俺たちの国芳 私たちの国貞

f:id:kyo-happy:20160527203013j:plain
f:id:kyo-happy:20160527203051j:plain

渋谷Bunkamuraで開催中の
俺たちの国芳 わたしの国貞 
を鑑賞してきました。

一言でいうと、凄かった‼

浮世絵というと教科書で見て以来。
各風景と奥行きのない平坦な世界。
一本の線で書かれた同じような顔。
そういうイメージ。
見て何が面白いのかなあ と思ってた。

先入観ひっくり返る。

ただ、これが上野だったら、
途中で飽きていたかも。

飽きさせない工夫がされていて、
さすが民間と思った。

博物館は、対象物を保存状態よく見せる
だけではなく、
展示の仕方で教育普及を図る。

まずはコピーライターさんが素晴らしい。
この表現の巧さには脱帽です。

俺たちの国芳 わたしの国貞

国芳と国貞は
歌川豊国の弟子です。
兄弟子が国貞。
弟弟子が国芳

同じ時代に生きた、同門のライバル

国貞は役者絵や美人画
国芳は武者絵 
で人気を得たのですね。

役者絵→人気な歌舞伎役者のブロマイド
美人画→この時代のファッション雑誌的な

武者絵→ヒーロー スペクタクル  

ちなみに私は国芳派です。
浮世絵から臨場感やスピードを感じられるとは
思ってなくてビックリしたよ。
そして国芳美人画を描いているんだけど、
なんかえろい。

例えば、女の子のいう、
あの子かわいいよね~は
男性目線によって違う。
女目線が国貞
男目線が国芳
そんな風に捉えて、
なるほどなコピーだなあと。

ちなみに二人とも春画もスゴいです。
国芳は猫がよく出てくるんだけど、
春画にも出てくるほどだよ。  
春画の展示はありません

あとテーマ、テーマでの説明の文章も
観るものを世界へひきこむ力があり
展覧会に漂うポップさが文字からも
作られていた。

浮世絵って面白い

うん、本当に面白かった。
絵に力があり、
そう思わせる仕掛がふんだんにある。

いや、凄い。

グッズの展開も良くて、手拭い買っちゃった。

そして人混みも凄かった……

一つだけ、ちょっと残念だったのが
浮世絵の作り方が説明されてた板が
最後にあったこと。
最初にほしかったなあ。
浮世絵は肉筆芽と版画があり
ここでは、ほとんど版画だってことが判ると
もっと凄い‼って思うのに。